11月11日(木) 平和教育の献立
- 公開日
- 2021/11/11
- 更新日
- 2021/11/11
給食室
今日の給食は、
大根菜めし(自校炊飯) すいとん汁 鶏肉とごぼうの炒め煮 ふかしいも 牛乳 です。
今日の給食は、平和教育の献立です。
犬山市は平和推進施策の一環で、毎年、小学校で平和講話会を実施し、給食でも戦時中の献立を体験しています。中学校は、平和講話会等はありませんが、戦時中の食事を体験します。今日の献立は、まだ戦時中でも食べ物が手に入った時期の献立です。
★大根菜めしは、当時は米がとても貴重な食材で、ひえ・麦・あわ等の雑穀や大根などを混ぜて量を増やして食べていたそうです。お米は配給制になり、配給された少ない食糧を少しずつ大切にしながら食べていました。
食糧事情が悪くなると、この雑穀も手に入らず、すいとんをご飯代わりに食べていました。
今日は、犬山市の災害用備蓄米α化米を期限前に食品ロスがないよう活用して、学校の釜で炊きました。
★すいとん汁は、だしもなく、自分の家で育てた野菜を入れて作りました。
小麦粉も精白しておらず、ザラザラしておいしくなかったそうです。野菜がない時は、さつまいものつるや葉っぱ、かぼちゃの種、野草も食材として食べていました。
調味料も手に入らず、少しの塩で味をつけるのみだったそうです。
今日のすいとん汁は、だしをとらずに作りました。
すいとんは、小麦粉を皮ごとひいた全粒粉を使って、当時のものに近づけました。
充分な食べ物が手に入らないので、自分の庭や学校の運動場を畑にして、かぼちゃ、じゃがいも、さつまいも等を作っていました。給食室で人数分に切り分け、ふかし芋にしました。
給食では、主食、汁もの、おかずをそろえて、やや現代風にして紹介していますが、すべてはそろわず、具も控えめで満足に食べることができませんでした。
ひとつだけでも、大ごちそうです。
今は、平和でなんでも手に入る世の中ですが、食べられることへの感謝を忘れないようにしたいですね。
戦時中の食事を体験し、当たり前のように食べている食事について考えてみましょう。