学校日記

精霊馬

公開日
2021/08/15
更新日
2021/08/15

桜下村塾

 お盆(おぼん)は、日本で夏季に行われる祖先の霊を祀る一連の行事で、日本古来の祖霊信仰と仏教が融合したものです。お盆の明確な起源は分かっていませんが、日本では古代より1年に2度、初春と初秋の満月の日に祖先の霊が子孫のもとを訪れて交流する行事があったそうです。初春のものがお正月の行事となり、初秋のものが仏教と習合してお盆の行事となり、8世紀頃には夏に祖先供養を行う風習として確立されたと考えられています。
 地域によって時期はまちまちですが、一般的に8月13日の夕刻に「迎え火」を焚いてご先祖様をお迎えします。火を焚くのは、ご先祖様が迷子にならないように…との願いを込めたものだそうです。 台の上に敷物を敷き、ナスやキュウリで作った精霊馬(しょうりょううま)などを用意します。精霊馬は、ご先祖様があの世とこの世を行き来するための乗り物です。キュウリは馬、ナスは牛を表していて、来るときは馬で早く、戻るときは牛のようにゆっくり帰っていってほしい…との願いからだとか。