しいたけ原木切り!(1月25日)
- 公開日
- 2013/02/04
- 更新日
- 2013/02/04
校長室より
前回の学習指導要領の改訂(平成14年)において、基礎基本を確実に身に付けさせ、自ら学び自ら考える力などの育成をめざし、総合的な学習の時間(以下総合)が新設されました。いわゆる「ゆとり教育」の始まりです。総合は体験的な学習や問題解決学習を特徴とし、教科の枠を越え横断的・総合的に学習活動を進めます。教科の学びを総合で発展させたり、総合で概要をつかみ教科で詳しく学ぶなど様々な活動を有機的に結び付けた活動が可能です。一方、総合は数量的な評価になじまず、結果としてお遊びになっているという批判が根強いことも確かです。良い面があれば批判される面があるのは当然ですが、国際的な学力調査(PISA調査)で、日本の児童・生徒の学力が相対的に下がっている状況を受けて学力低下論争がおこりました。学力低下を心配する世論を背景に、学習指導要領の見直しが進められ、今回の改訂(平成23年)では、全授業時数を増やし4教科や体育の指導字数の増加・外国語(英語)活動を新設、一方で総合の授業時数は大幅に削減されました。総合で学ぶ意欲や喜びを育んできた学校現場としては、窮屈な指導時数になったことは否めません。城東小学校の総合「五本松タイム」は、地域に根ざした学びから日本、世界へ興味関心を広げていく活動を行っています。活動を通して問題解決や探究活動に主体的に取り組む態度を育て、学び方やものの考え方を身に付けられるように図っています。3年生は地域を知る、4年生は地域の環境を探究する、5年生は地域のものづくりを体験する、そして6年生は日本の歴史や世界の国々について調べる活動を主に取り組んでいます。
【本校の総合の取組の一例を紹介します】 城東地区は里山の自然を生かしたしいたけ栽培が、つい最近まで盛んに行われていたと聞いています。そこで、4年生は、総合で学ぶ内容の一つとして『しいたけ栽培』を取り上げていて、毎年この時期に学校の東側にある里山からしいたけ菌を打つ原木を切り出しています。今年も1月25日に、コミュニティの方8人の協力を得て原木の切り出しを行いました。しいたけ栽培に適しているのはどんぐりの木です。学校からのこぎり持参で出かけた4年生でしたが、根本の幹回りが1mほどもある大木を切り倒せるはずもなく、コミュニティの方がチェーンソーを使って豪快に切り倒すのを驚きをもって見守りました。さらに切り倒した木を長さ1mほどに切り分け、それを子どもたちが里山の入り口まで運び出しました。細い木は2人で容易に運べましたが、中には4人がかりでも悪戦苦闘するような重い木もありました。直径が2倍になれば重さは4倍になるから当然ですが、子どもたちは実感をもって分かりました。この実感こそが大切なのです。里山とはどのようなものか、どんぐりの木はどのような木か、木の肌触りや重さはどうかなどを体を通して学ぶことに意義があります。140人 ほどいる4年生が、しいたけ菌を打つためには80本ほどの原木が必要ですが、時間の関係でこの日は40本ほど切り出すに止めました(あとはコミュニティの方が調達してくださいます)。切り出した原木は1カ月ほど寝かしておき、2月19日にしいたけ菌を打つ活動を行います。午後13:30頃からプール周辺で行いますので、興味のある方はぜひお越しください。
菌打ちを終えた原木は、直射日光が当たらない風通しのよい場所に置いておきます。乾燥しないように定期的な水分補給も必要です。また、時々原木を木槌でたたくことも効果があると聞きました。いずれにしても、しいたけが出てくる2年先まで、世話をしながら息の長い観察活動が続きます。これまで、この部分の学びが十分でなかったので、4年生にはぜひ、より多く収穫するための工夫を追究してほしいと思います。一昨年菌打ちした6年生は、今年度収穫したしいたけを使い2月7日に『しいたけご飯と芋煮会』を行います。きっとおいしいことでしょうね。