学校日記

主権在民

公開日
2021/08/25
更新日
2021/08/25

桜下村塾

 現在の地球上には、人として、まっとうに生きているのに、虐げられ、罵られ、国を追われる人々がいます。脳裏をかすめるのは、かつてこの日本においても、時の藩閥政治に異を唱え、「主権在民」を掲げ、敢然と時の明治政府にたぎる「思い」をぶつけた、自由民権運動に身を投じた人々のことです。
 現在、多くの国々では、民主的な「選挙」という方法でリーダーが選ばれ、国民の生命や財産、そして権利は保障されていますが、時に理不尽な手段で、生命や財産や権利が奪われ、脅かされる現実があります。「主権在民」の発想は、常に国のリーダーの施策を注視し、リーダーとして適しているかどうかの判断を国民が行ってこそ成り立つものです。つまり、国民の「人を見る目」が問われているのです。気を抜いて、放置しておくと、簡単に奪われてしまう危険をはらんでいる権利であることを、我々は肝に銘じておくべきです。