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城東小日記

最後の授業(6年生道徳)

公開日
2013/02/26
更新日
2013/02/26

校長室より

 道徳の授業では正解を求めません。一人一人が自分の生活(生き方)について考え、これからどのように行動(生きる)したらよいのか自分の心と対話する時間です。道徳的な行いを強制するのではなく、自分はこのようになりたい(生きたい)という思いを育むのが道徳の授業です。本校では道徳の授業づくりに力を入れていますが、授業だけで道徳性を養うのではなく、全教育活動を通して培っていくことに心がけています。
 卒業を控えた6年生の4学級で道徳の授業を行いました。校長として行う最後の授業でした。絵本のティラノサウルスシリーズで人気がある宮西達也さんが、東日本大震災直後に思いを込めて書いたシリーズ10作目『わたし しんじてる』を資料としたオリジナル教材です。主人公のティラノサウルスが、地震で洞窟に閉じこめられた両親を助けたい一途な子どもの真情に触れて、犠牲的行動を発揮し子どもの願いに応えるという内容です。洞窟の中を被災地になぞらえ、支援について問うているように思います。
 授業をして、どの学級でも子どもがテーマに沿って真剣に考える張りつめた空気を感じました。プリントに記された字がとても丁寧で、わたしの問いかけに真摯に応えようとしていることが分かりました。この姿に私は胸が震えました。真っすぐな心をもったすばらしい子どもたちであり、城東小学校の誇りです。話の中でティラノサウルスが子どもの恐竜に「お前、本当に俺を信じているのか」と問うと「うん、みんなは諦めたけど、おじさんは決して諦めない。おじさんは、みんなが言うような悪い人じゃない。私、信じてるの」と答えています。信じることは難しいことですが、人の心を動かす力があることも確かです。授業のまとめで『中学校で、どのようなことを信じて生活したいですか』との問いかけに「自分を信じる」「自分ならできると信じる」「親を信じる」「先生を信じる」「他校の人と友達になり信じ合う」と答えが返ってきました。子どもたちの期待に満ちた思いが、中学校でさらに膨らむことを願ってやみません。