マイナス196度の世界(12月4日)
- 公開日
- 2012/12/10
- 更新日
- 2012/12/10
校長室より
理科離れが進んでいると言われますが、理科は興味が尽きない教科であり、自然や科学の実験を繰り返すことで理科の楽しさ・おもしろさを体験した子どもは意欲的に授業に臨みます。そのためには、子どもたち一人一人が自ら実験にかかわることができるようしっかりと実験準備を整えておくことが、何より大切です。本校の5・6年生の理科の授業では、担任と犬山市が配置した講師がチームを組んで教科書に載っている実験のみならず発展的な実験も行い、子どもの関心を広げることに努めています。さらに今年は、愛知県から配置された理科支援員が実験準備を手伝い充実した実験に寄与しているので、多くの子どもが理科を好きな教科の一つにあげています。
そんな子どもたちが目を輝かせて取り組んだ授業を紹介します。名古屋大学エコトピア科学研究所の星野善樹先生にお願いし、6年生の各クラスで楽しい理科の授業をしていただきました。それは『マイナス196度の世界』と題した授業です。アイスクリームは−10度、極寒の南極大陸ですら−90度であるのに対して、液体チッソは−196度であることを冒頭に伝え、各自が持ち寄ったスポンジやみかん、タオルなどを凍らせました。菊の花などは、液体チッソに浸けて取り出すと、触っただけで音を立てて粉々になりました。実験では、板ゴム・バナナ・風船・乾電池を次々に凍らせました。ただ、凍らせるだけでは授業になりません。実験の前にどうなるのか予想を立て意見交換を行ってから実験にとりかかりました。実はこれが大切なことなのです。自分が今もっている知識をもとに予想することが論理的な思考を促すからです。風船では「空気が固まって床に落ちる」「空気がなくなって縮む」「爆発する」という予想が出ました。実際に大きく膨らんだ風船を液体チッソの中にいれると、風船はぺしゃんこなりますが、空気中に戻すと、再び大きく膨らんでくることに皆が歓声をあげて驚きました。授業の最後に超伝導(電気抵抗ゼロ)で物体が浮く実験を行い、リニア新幹線の原理をやさしく教えていただきました。「これまでにない体験ができて良かった」「とてもおもしろい実験でうれしかった」等の感想を寄せた子どもたちは、きっと中学校に進んでも理科に興味をもって臨むことでしょう。昨年も来ていただいた星野先生には、実験材料をすべて無償で提供していただき感謝の気持ちでいっぱいです。