五味先生から ロンドン便りが届きました。
- 公開日
- 2022/12/05
- 更新日
- 2022/12/05
学校日記
12月になってから日ごとに寒さが増していますね。イギリス ロンドンはもっと寒いようですよ。W杯サッカー大会でも盛り上がっているロンドンからお便りが届きました。
ここからも→ロンドン便り第7号
皆さんお元気ですか? サッカーのワールドカップが始まり、ここロンドンでも大変な盛り上がりを見せています。日本対ドイツの試合は、11/23 がイギリスでは祝日ではないので、平日の午後1時からとなり、全く児童生徒も職員も見られませんでした。続くコスタリカ戦は日曜日の朝10時からだったので、私も自宅で見られました。最後のスペイン戦は木曜日の夜7時という、絶好の時間からだったので、はらはらしながらも思う存分楽しむことができました。
今回、カタールはヨーロッパに近いので、わりと楽な時間に試合がありますが、日本では夜中や明け方など、たいへんなのでしょうね。ちなみに全試合、地上波のBBC と民放でやっています。サッカーの母国イギリスなら、当たり前かもしれません。
ロンドン日本人学校では今までずっと、現地校と交流をしてきました。昨年・一昨年はコロナの影響でできなかった学校もあったのですが、それまではフレンチ校やグリース校、地元の私立校や公立校と交流していました。今年度は交流がほとんど復活し、先日私が担任している小学部2年生は、スパニッシュ校と楽しく交流しました。前日までに、生活科や英語の時間に、とことこ車やかぶとの作り方を覚えたり英語で説明できるように練習したりして準備を進め、緊張しながらもワクワクして、当日を迎えました。
スパニッシュ校の子たちが体育館に姿を現すと、笑顔で大きな拍手! 歓迎会では文化祭で踊った「にんじゃりバンバン」を、法被を着て踊り、日本らしさを出しました。そしてペアとの出会い。名前や好きなことなどを含めて、英語で自己紹介しました。最初はお互い緊張気味でしたが、図工で作ったウェルカムカードを渡し、席に案内するころには少しずつ打ち解けていきました。それから、スパニッシュ校の子に作り方を説明して、とことこ車を一緒に作ったり、それで遊んだりしました。途中で質問されても、ロンドンに住んでいるので、外国人と英語で会話することに緊張することはありません。だからそのころには、前からの友達のように仲良くなっていました。その後は休み時間に運動場の遊具で一緒に遊んだり、一緒にお弁当を食べたりと、お互いにとても楽しい時間を過ごしました。かぶとを作るときには、私も、スパニッシュ校の先生に作り方を教えてほしいと言われ、説明しながら一緒に作りました。出来上がると先生たちも頭にかぶり、うれしそうだったので、こちらまで笑顔になりました。
お別れの時に、日本人学校の子から折り紙で作ったコマを渡したところ、先生たちも、日本人はどうしてそんなに器用なんだ、誰でもこんな美しいものが折れるのかなどと、感心していました。そこで、予備のコマを先生たちにもあげたところ、とても喜ばれました。2月には、こちらがスパニッシュ校を訪問します。今日はありがとう、とても楽しかった。2月にはあなたも来るのかと聞かれたので、もちろん行くよ、楽しみにしているよと答えると、待っているよと言われ、うれしくなりました。子どもたちも、みんなとってもいい笑顔で終われ、充実感や達成感を味わえました。海外に住んでいると、不便なことや不安なことがたくさんありますが、そこに住んでいるから経験できることもあります。今回の交流は、生きた国際理解、現地理解ですね。私も英語の勉強になりました。