東っ子日記

五味先生ロンドン便りがとどきました。

公開日
2021/07/13
更新日
2021/07/13

学校日記

 今日は朝からすっきりとした青空が広がっています。梅雨明けも間近ですね。
 ロンドン日本人学校の五味先生から、ロンドン便りがとどきました。


 ここから→ロンドン便りNo.5

 ☆☆☆☆

 皆さんお元気ですか? こちらには梅雨はありませんが、日本は今、晴れれば熱中症注意、雨が降れば大雨警報と、大変な季節になりましたね。私の携帯にも犬山の警報が届いています。先日の熱海の土石流は、BBC NEWSでも大きく取り上げられていました。ご冥福をお祈りいたします。そして犬山の皆さんも、暑さも雨もお気を付けください。

 さて、先日の理科の続きです。5年生にはメダカの学習があります。しかしJapanese rice fish という名前の通り、メダカの生息している場所は世界でも限られています。そこでメダカの親戚のグッピーを観察しようと考え、ホームセンターで買ってきました。
ところがこれが、ヒメダカやニホンメダカと大違い! まず、オス・メスはヒレを見て判断しなくても一目瞭然。オスはひらひらとした華麗な尾ビレをもち、体も鮮やかな赤色。メスはとても地味な、まるでコイのような色で、ヒレも普通です。クジャクもそうですが、動物の世界では、種の保存のためにオスがメスにアピールする目的で、とても鮮やかな体の色をしていてきれいです。女性が着飾り化粧をするという、一般的な人間の世界とは少し違いますね。(LGBT+の観点では決してそうではありませんが・・・)
でも、最も違うところは、なんとグッピーは、卵胎生なんです! メスのお腹が大きくなってきたなぁ、いつ生まれるのかなぁと見ていたある日、水草の影に小さな魚がたくさん泳いでいたのです! あわてて親に食べられる前に救出して、別の水槽に入れました。
何とグッピーは、メスのお腹の中で卵からふ化し、子グッピーとして生まれてくるのです。しかも生まれたばかりの子メダカは、お腹に養分の袋をつけて生まれてきて、しばらくの間エサを食べずにその養分で成長するのですが、子グッピーはその養分袋を持たず、生まれてきた時からエサを食べて成長していくのです。ここまで違うと、人間でいう文化・人種の違いどころではなく、全く違った生物になってしまいました。本当に、外国で日本の教科書通りに授業を進めるのには、苦労します・・・。

 実はこの週末、ロンドンは、スポーツで大にぎわいでした。テニスのウィンブルドンの男子決勝と、サッカーのヨーロッパ選手権決勝が、同じ日にロンドンで行われたからです。ウィンブルドンは、観戦するのにワクチンを打ったかの証明と、48時間以内のPCR陰性証明を持っていないとネットで申し込んでも見られなかったそうです。サッカーの方は、地元イングランドが決勝に勝ち上がったということで、それはすごい盛り上がりでした。イングランドの旗をはためかして走る車、応援歌を大声で歌いながら歩く人々。会場のウェンブリーから車で15分程の、いつもは閑静な住宅街の我が家の周りでもそうでしたから、会場周辺や繁華街は、すごいことになっていたそうです。おまけにPKで負けたので、すごい騒ぎになったと、ニュースでやっていました。また、マスクなしでパブや広場で集まり観戦し、再びパンデミックの恐れがあるとも言われています。しかしイギリス政府は、ワクチン接種率の高さを理由に、7/19より、全ての制限をなくす方針です。私も早く2回目の接種をします