学校日記

3月11日(月)『東日本復興応援献立 日本の郷土料理〜福島県〜』

公開日
2024/03/11
更新日
2024/03/11

給食

13年前の2011年3月11日に東日本大震災が発生しました。東日本各地で大きな揺れや大津波、火災などにより東北地方を中心に多くの死者・行方不明者がでました。13年の月日がたち、農業や水産業は震災前の9割ほどの水準に、道路や建物などの設備の復旧も進んでいます。震災前の姿を少しずつ取り戻していますが、13年前に起きたことを忘れてはいけません。災害時の備えをしておくことが大切です。
 市内中学校の給食では、みんなに過去のこととして忘れずにいてほしいため、東日本復興応援献立して、今年度も東北地方の郷土料理を取り上げました。

 今年度は、福島県を紹介します。
福島県は北海道、岩手に次いで3番目に面積の広い県です。東西に広がっているため、海岸沿いと山地で標高差が大きいのが特徴です。県内でも気候に差があり、農産物と海産物の両方に恵まれています。
★ひきないり・・・「ひき菜」とは、福島県の県北、福島市あたりの方言で、大根やにんじんを千切りにしたもののことです。その「ひき菜」を甘辛く炒めたものが「ひきないり」です。

★ざくざく・・・様々な旬の野菜をざくざくと切って煮る料理のことです。庶民に親しまれ、昔から冠婚葬祭で食べられてきました。大根や人参、鶏肉などの具材を角切りに、ざくざくと切って煮込みます。

★桃ゼリー・・・全国生産の20%を占める桃は“果物王国福島”を代表する果物です。旬の時期も長く、6月下旬から9月中旬まで楽しめます。多くの産地が県内の盆地に集中しており、夏の暑さが甘みを凝縮させることで、おいしい桃が育ちます。桃のゼリーで紹介しました。

★さばの銀紙焼き・・・給食で人気の「さばの銀紙焼き」を製造している工場が東北の岩手県にあります。工場が魚がとれる漁港近くにあり、津波で大きな被害を受け、さばの銀紙焼きも作れなくなりました。一時メニューから消えましたが、工場が再建されて、再び給食で、おいしいさばの銀紙焼きが食べられるようになりました。多くの人の努力が詰まっています。味わっていただきましょう。