学校日記

7月3日(月)半夏生(はんげしょう)&福井県の郷土料理

公開日
2023/07/03
更新日
2023/07/03

給食

ごはん さばの塩焼き ごぼうのごま味噌あえ ぼっかけ汁 牛乳 です。 

 今年の半夏生(はんげしょう)は7/2。半夏生にあわせて、福井県の郷土料理をとりあげました。
 福井県は、緑豊かな山々と若狭の美しい水に恵まれ、海、山、里の幸も豊富です。昔、若狭湾でさばなど海産物が多く水揚げされ、京都へ運ぶ道が今でも「さば街道」の名前で残っています。冬に備え、さばを塩漬け後にかす漬けにした「へしこ」などの保存食も発達しました。永平寺があり浄土真宗の信仰が厚く、肉や魚を使わない仏事の食文化が深く結びついています。2年生は、先日、自然教室で訪れた土地ですね。

 半夏生とは、夏至から数えて11日目をいいます。稲作中心の日本では、昔から田植えを済ませておく重要な目安の日でした。この日までに田植えを終わらせておかないと、稲が育たずお米の収穫量が減ってしまうためです。

★福井県では、半夏生に「焼きさば」を食べてスタミナをつける風習が根付いています。
昔、大野の殿様が暑い夏を乗り切れるよう田植えで疲れた農民に、1匹丸ごと焼いたさばを振るまったそう。脂がのったさばは、栄養満点です。

★ぼっかけ汁は、具だくさんの熱々の汁を、炊きたてご飯にぼっかけ(=ぶっかけ)て食べることが名前の由来で、福井県で100年以上前から親しまれてきた郷土料理です。田植え後、結婚式、報恩講などさまざまな行事で食べられています。

★ごぼうのごま味噌和え
越前市国中町では2月17日に、「ごぼう講」と呼ばれる奇祭が300年続いています。江戸時代に領主に内緒で作った隠し田の収穫を喜んだ男たちが、密かに集まり山盛りのごはんとごぼうをおかずに食事を楽しんだのが始まりです。

福井県に伝わる郷土料理を知りながら、おいしく食べてスタミナをつけましょう。