ちょっといい話
- 公開日
- 2022/12/06
- 更新日
- 2022/12/06
お知らせ
そのあと抱きしめてね
あなたが天国に足早に旅立って、もう12年ですね。2歳だった娘、0歳だった息子ももう中学生です。あの時からずっと自分を責めてます。「何かできたんじゃないか、あぁすれば、まだあなたは生きていたんじゃないか」とか……。あなたの家族に「私達なら救えたのに」と言われました。「なぜ私だけがこんなに苦しまなきゃいけないのか」、ズタボロでしたよ。追いかけていこうと何度も何度も考えました。けど子どもたちは、いつも笑顔で私を必要としてくれました。無我夢中で過ごしてきた12年。悲しむことより怒りですね。「夫婦揃ってる人たちを見た時、子どもの体調不良で不安のとき、子育てで悩んだ時」、あなたがいてくれたらって何回、何百回と考えたか。置いていきやがって、……アホ。「ママが元気でいてくれれば、私はいいです」と、10歳の時に手紙に書いてくれたんだよ、娘が。「子どもたちなりにも色々あっただろうよ、感じただろうよ、言われただろうよ」、けど、何一つ言わず、「パパいないけど、うちは幸せだよね」って、2人して言ってくれるよ。何度も何度も。こんなよい子たち残して、なに先走ったのよ。私はこの子たちを、私の人生をかけて幸せにする。あなたの分も……。
だから、そちらで精一杯見守るんだぞ。2人を私に授けてくれてありがとう。私と出会って、私を選んでくれてありがとう。支えきれなくてごめんね。私がそちらにいったら、まずパンチな。そのあと抱きしめてね。