ちょっといい話
- 公開日
- 2022/05/06
- 更新日
- 2022/05/06
お知らせ
右手が使えなくなる
私は生まれつき体が弱く、よく学校で倒れたりしてました。おまけに骨も脆く、「骨折6回、靭帯損傷2回」と、からだに関して何もよい所がない、中学3年生の女子です。重い病気という程の病気はもってないけど、目眩や麻痺などの症状が出る病気をもっています。この事は友達には秘密にしていたせいか、たくさんの友達に恵まれていました。
ある日病院で「今日も何事もなく終わるんだな」と思いながら先生の話を聞いていたら、話のワードに「右手が使えなくなる」という、おぞましい言葉が聞こえてきました。流石にそんなに悪い状態だと思ってなくて、初めてその事を聞いたときは「嘘だ、だってフツーに手動かせてるもん」と、誰の言うことも信じませんでした。でも、月日が経つにつれて右手の痙攣がひどくなって、文字は男子が書いた字みたいになってしまいました。だんだん使えなくなる右手を、毎日のように見ていると辛くなって、親に当たったり、友達に冷たくしたりして、いつの間にか自分の周りには誰もいなくまりました。
その異変に気付いた友達は、私に質問をしてきました。「どうしたの、最近何変だよ、何かあったならみんなで何とかするから……」と、とても優しく、落ち着くような事を言ってくれました。でも、荒れていた私は、冷たく振り払ってしまいました。それでも友達は、私を説得して……、私は諦めて全ての事を言いました。話を言い終わったら友達は、「気づいてあげれなくてごめん」と言ってくれました。
それから4〜5ヶ月たった今、私は元気に毎日を過ごしています。もちろん、たくさんいた友達と一緒に……。私の右手はもう使えなくなってしまったけど、その分、人の優しさ、大切さを知りました。私は、今、ものすごく幸せです。