ちょっといい話
- 公開日
- 2022/02/28
- 更新日
- 2022/02/28
お知らせ
かなしい かなしい かなしい
母が死んだ。43歳だった。10日まで元気だったのに。急に逝ってしまった。11日の朝、いつもみたいにご飯作って母さん起こして「ごはんできたぞ」と。でもいくら呼んでも返事がなかった。いつも文句言いながらも絶対に起きてくるのに……。おかしいと思って見に行ったら母さんはもう冷たくなってた。
俺がまだ2歳のときに父親が死んで女手一つで俺を育ててくれた母さん。よく口論もしたし引っ叩かれもした。ほんとよく喧嘩した。そして、金きついのに大学いかせてくれた。「金ないんだから働くよ」と言ったら、引っ叩いてまで俺を大学に行かせようとした母さん。今年大学をキッチリ卒業して就職してこれからやっと親孝行できる身になったのに……。なのに母さんは急に死んでしまった。
かなしい かなしい かなしい かなしい かなしい
どうしよう。なんかもうなにしていいのかわからない。今年の夏は母さんを旅行に連れてってやろうと思ってて、計画だってちゃんと立ってて、あとは7月待つだけだった。結局俺は何もしてあげられなかった。母さんの生命力、吸い取るだけ吸い取って。一人前に俺がなると、生命力吸われすぎて交代のように母さんだけ消えてしまった
やっと親戚も全員帰ってくれてこれでやっと一人で泣ける。何か泣くのガマンしすぎた。これ書きながら涙とまらない。母さん幸せだったのかな。幸せにしてあげたかったな。
