ちょっといい話
- 公開日
- 2022/01/25
- 更新日
- 2022/01/25
お知らせ
君に会えるのを
君がママのお腹にいるとわかったとき、ママは涙ぐんでいた。口には出さなかったけど、なかなか子どもを授からないことで、ママは自分を責めていた。君は生まれる前からママのお腹にいただけで、僕達2人を幸せにしてくれたんだよ。それからの十月十日は、毎日パパとママは君のことを考えていたんだ。ママはお酒もカフェインも制限して生活していたし、激しい運動はもちろん、人混みなんかも避けて生活したんだ。そして君の服を買ったり、君の場所を作ったり、車を買い換えたりと生活が君を中心に動き始めたんだ。
最初の3ヶ月間はとても不安だった。誰にでも流産の可能性が15%もあるなんて知らなかったんだ。だけど検査の時にもらえるエコーの写真は、とても楽しみだった。心臓の音なんかも聞かせてもらったよ。つわりで体中に湿疹ができたこともあった。辛そうなママをみて、僕は「大丈夫、絶対によくなるよ」と初めて根拠のないウソをついたんだよ。そんな辛いこともあったけど、君がお腹にいることで、僕はもちろん、おじいちゃん、おばあちゃんたちもとても幸せだった。僕らは顔を合わせるたびに君の話をしたんだ。君の体重がどうなったとか、性別はわかったのか、名前を決めたのかとかね。信じられないだろう。そして、君の家族はみんな、君が生まれることを1年近くも心の底から願っていた。僕たちは君に会えるのを本当に楽しみにしていた。
君が生まれた瞬間は、みんな泣いた。うれしくて、うれしくて……。生まれてきたことがうれしくて、僕もママも、おじいちゃん、おばあちゃん、ひいおばあちゃんまでが泣いたんだ。こんなことを綴って結局何が言いたいかっていうと……。
君は何かを成したりしなくても、何か努力しなくても意味がある存在だってことだ。君が生まれるだけで、涙を流した人を少なくとも僕は8人も知ってる。そして、実は君が生まれることを通じて、僕自身も自分は生きていていいんだと感じることができた。もし君が自信をなくしてたり、不安を感じることがあったらこのお話を思い出してほしい。君は生まれてきただけで、本当に価値がある存在なんだ。
本当にうまれてきてくれてありがとう。
