学校日記

今春から教壇に立たれる皆さんへ

公開日
2021/01/05
更新日
2021/01/05

桜下村塾

 近年、働き方改革が叫ばれる中、勤務時間が長く、常に新たな教育課題に直面し、大変な仕事と捉えられがちな「教員」ですが、どっこい「それでも学校の先生になるんだ!」「子ども達が私を必要としてくれている!」と、熱い思いで教職をめざし、見事教壇への切符を手にした皆さんに、エールを贈ります。教員は実に良い仕事です。一生涯をかけて働く、やりがいは十分あります。皆さんの熱い思いを、ぜひ学校現場で活かしていただきたい。ただし、熱い思いとは裏腹に、実際に教壇に立った後で「こんなはずではなかった…」と感じて、熱かった分だけ急激に冷めていく方がいるのも事実です。そんな新任教員目前の皆さんに、アドバイスを贈ります。
 実は教師の仕事は3つあります。(1)授業(2)企画(3)事務処理の3つです。新任教員目前の方が、見落としがちな仕事が(2)企画(3)事務処理です。
 (1)授業は実際に自分自身が、これまでの学校生活の中で受けてきたものなので、十分なイメージができると思いますが、(2)企画(3)事務処理は、教育実習の場でも、なかなか経験することができていないと思います。
 簡単に言うと(2)企画とは、学校・学年・学級で行われる各種行事の計画提案です。実際は、多くの先生方と協力してすすめますが、担当した行事はリーダーとして企画運営していきます。もちろん1年目の方に大きな行事を任される機会はまれだと思いますが、何らかの役割を担うことになります。春から担任することになる学級の経営も、この仕事といえますね。
 次に(3)事務処理ですが、担任している学級の児童・生徒の各種書類の作成・保管、また、校内で任された各種分担業務の調査・報告書等の作成・発送・管理です。4月からは、渡された書類をしっかり保管して、期日までに必ず書類を提出するようにしてください。当たり前のことなのですが、担当する教科の授業だけを頑張るつもりだった方には、陥りがちな「落とし穴」だと思います。また、担任する学級の掲示物も、この仕事といえますね。
 事前のイメージと準備をしっかりして、4月からの新生活をスタートさせてください。皆さんのご活躍に期待しています。