学校日記

アフターコロナのその先へ2

公開日
2020/06/01
更新日
2020/06/01

桜下村塾

 生き延びることができたその先に、経済の問題が横たわっています。コロナ禍以前の経済状況をもとめても、なかなかすぐには難しい。生き抜くこともたいへんな今だからこそ、欲張らず、かつ冷静に、アフターコロナのその先の働き方を考えてみましょう。
 『今必要とされる仕事とは何でしょうか?』 まずは、医療従事者の皆さん。さらに感染防止の最前線に立たされた保健所をはじめとする防疫関係者の皆さん。今回の緊急事態に日本が対応できているのは、多くの医療・防疫関係者の皆さんが不眠不休で頑張っていただいているおかげです。今後のことを考えると、さらなる増員の必要性を感じます。
 緊急事態宣言下の外出自粛の期間を経て、多くの人々が今「ふれ合い」に飢えています。辛抱に辛抱を重ね、忍耐強く頑張った分だけ、自然とのふれ合いや、多くの友人・知人・親戚との会話、あるいは楽しい会食やスポーツの機会をもとめています。3密を回避する必要はありますが、それをクリアーして「ふれ合い」の場を設定できれば、大きなビジネスチャンスがあると思います。
 実際、多くの飲食店は「テイクアウト」に活路を見いだし、屋内にあったものを屋外で活用し、営業を再開する企業や店舗があります。さらに、各家庭や営業所・工場に荷物を届ける運輸業・配達業や、マスクをはじめとする感染予防グッズの製造もお仕事が増えているのではないでしょうか。また、元々3密状態でない職種は人手不足を解消する、今がチャンスです。
 ただし、多くの人々がもとめている「ふれ合い」は、オンラインでのつながりではありません。間接的な接触ではなく、目と目を合わせ、直接「生」の声や味、ダイレクトに伝わる感触やぬくもり、人の心のあたたかさを実感できるものでなくてはなりません。画面からでは伝わらない「何か」に、多くの日本人は気づいてしまいました。
 たとえ、マスク越しでも、フェイスガード越しでも、短時間でも、ダイレクトに、実感できる「ふれ合い」こそが、今、人々が求めて止まないものだと思います。ここに、経済の新たな活路があるのではないでしょうか。