学校日記

将来について考えてみる

公開日
2020/05/07
更新日
2020/05/07

桜下村塾

 今年のゴールデンウイークは学校の臨時休業と外出自粛の中、本校児童とご家族との会話の機会は増えたのではないでしょうか。かけがえのない「命」と「健康」を守るためとはいえ、毎日学校に行くことが当たり前の日常だった皆さんにとっては、辛い時間だったと思います。しかし、そもそも何のための労働であり、学習なのでしょうか? 根本的なことを、一度深く考えてみる大切な機会になった気がします。
 生きるためには、まず「食べる」ことが必要です。食べ物を得るために、人は働かねばなりません。自ら食べ物を作り食する自給自足も生きる手段の一つですが、多くの方は労働によって賃金を得て、それを使って食べ物を手に入れています。人が生きるためにはまず「食べ物」が必要で、そのために人は働かねばなりません。人はいつまでも「子ども」でいることはできません。いつかは経済的にも、精神的にも、そして社会的にも自立した「成人」になる必要があります。そのための準備を家庭や学校は行っているのです。
 義務教育を終える十五歳の春までに、ある程度の将来の方向性を決める必要があります。家業を継ぐなり、自らの描いた夢を実現するなり、方向性は様々、十人十色であってよいと思いますが、将来に対する「夢」や「希望」が何もない状態は避けたいです。生きるために人は働かねばならないとするならば、なるべくなら好きな職業、希望の職種を得ることは、豊かな人生を歩むための大切な一歩だと思います。こうしたことをご家族で話題にすることは、それほど頻繁にあることではありませんが、たとえ小学生であったとしても、何年生であったとしても、機会を捉えて考えたり、意見を聞いたり、話し合ったりすることは大切です。是非とも「ピンチをチャンス」にする機会にしてください。