五味先生からロンドン便りが届きました。
- 公開日
- 2023/12/13
- 更新日
- 2023/12/13
学校日記
日中は比較的あたたかく過ごしやすい日が続いています。イギリス ロンドンは寒そうですよ・・・。
五味先生からロンドン便りが届きました。クリスマスのロンドン・・・行ってみたいなぁ。
ここからも→ロンドン便り第9号
☆☆☆☆☆☆☆☆
皆さんお元気ですか? 日本でもそうでしょうが、今年も寒さに震える季節がやってきました。朝と帰りに、毎日校門に立って挨拶をしていると、本当に季節の移り変わりを感じます。今は重装備をして立たないと、すぐに風邪をひきそうです。それに日も短くなり、児童生徒の下校する4時ごろには、めったにない晴れた日でも、薄暗くなっています。でも、いいこともあります。それはイルミネーションが映えるということです。昼の1時2時でも薄暗いので、街はイルミネーションで彩られます。特に今はクリスマスシーズン、きれいですよ!
さてロンドンでの生活も、あと3カ月余りとなりました。これまで暮らしていて、不思議に思ったり、日本とは違うなと思ったりしたことが山ほどあります。そのうちのいくつかを紹介します。
1⃣日付の書き方が・・・2023 年12 月1 日は、日本では2023. 12. 1 ですが、イギリスやヨーロッパでは、1. 12. 2023 です(ちなみにアメリカでは、12. 1. 2023 だそうです)。そこでこの通信の発行日もイギリス風に日・月・年の順にしていますが、お気づきでしたか? イギリスでは、誕生日が6/7なら、7 月6 日生まれなのですね。ところ変われば…。
2⃣車は右ハンドル、でも・・・私がこちらで乗っている車は、TOYOTA のAYGO という車です。車体は日本の軽自動車の方が大きいのではないかというぐらい小さな車ですが、排気量が1,000cc あるので走りは軽快です。ただ、軽と同じぐらいの大きさなのに1,000cc もあるので、税制上のメリットがないことから、日本で売り出されることはないでしょう。だからこの車は、チェコにあるトヨタの工場で、ヨーロッパ市場専用車として作られた車です。
しかしここで不思議なことが…。イギリスだから右ハンドル、しかもトヨタ車。なのにワイパーやライトのレバーが、日本の車と左右反対なのです! その理由は、左ハンドル車として作られたものを輸入しているから、イギリスではレバーの位置が反対なのです。最初は戸惑いました「トヨタ車に乗っているのに」と。ちなみにイギリスでは、様々な国の車を見ることができます。日本やイギリス、ドイツ、イタリア、フランス、アメリカなどはもちろん、東欧系の車や中国、韓国の車などが街角で見られます。さらに、EV 車が多いのも特徴で、EV 用充電機が、街のいたるところにあります。そのようにインフラ整備をしないと、日本でもEV 車の普及が進まないでしょうね。
3⃣多民族・・・ロンドンにいると、実に多くの民族が住んでいるというのを実感します。肌の色も目の色も、服装も、宗教も、そして言語も…。地下鉄に乗っていると、全く分からない言葉をしゃべっている人がよくいます。それに、見るからにアジアっぽい顔の私でも、街角で道を訪ねられたりアンケートを受けたりします。それだけ、人種や民族の壁がないということでしょう。ところがスコットランドの田舎など、都会から離れると、肌が白くて英語を話す「これぞイギリス人」ばかりです。ロンドンに慣れた私は、雑多な民族のロンドンに帰ってくると、逆にホッとします。
さてこれで、2023 年のロンドン通信を終わります。よい年をお迎えください!
May Christmas bring you wonderful moments that become warm memories.