五味先生からロンドン便りが届きました
- 公開日
- 2023/01/30
- 更新日
- 2023/01/30
学校日記
今日も冷たい朝でした。日本では10年に一度の大寒波!とニュースになっていますが、ロンドンはそれよりもっと寒いようですよ。五味先生からロンドン便りが届いています。
ここからも→ロンドン便り第9号
☆☆☆☆☆☆
皆さんお元気ですか? このところ、日本も寒いようですね。こちらは相変わらず寒い日が続いており、ほぼ最低気温−6度、最高気温0度という毎日です。たまに最高気温が6度ぐらいまで上がるときがありますが、太陽がなく、ずっと曇り時々霧雨なので、全く暖かさを感じません。太陽の光を浴びないと、骨の成長に影響を及ぼし、成人だと骨粗しょう症になる恐れがあります。そこで英国人は皆、Vitamin D3 のサプリを飲んでいるそうです。ちなみに私も毎日飲んでいます。
さて、ロンドンには、世界最高峰の博物館や美術館が、数多くあります。その中でも特に素晴らしいのが、大英博物館とナショナルギャラリーでしょう。この二つの施設には、世界に名だたる展示品が、それはもう、たくさんたくさんあります。見ていて、ただ感嘆の声を上げるのみです。そのうちの一つ、大英博物館について、今回は紹介します。
まず目を引くのが、建物の外観です。古代ギリシャの神殿のような建物を見た時、あぁついに憧れの大英博物館に来たのだなという感動を覚えました。中に入り、グレートコートと呼ばれるエントランスの美しさを愛でた後、展示室に進みます。そして最初の古代エジプト展示室の入り口には、何とあのロゼッタストーンがあるのです! もう感動、感動! 教科書で見たあのロゼッタストーンが、今目の前にあるのです。プトレマイオス王を称える碑文が、ヒエログリフ(聖刻文字)・デモティック(民衆文字)・古代ギリシャ文字で記されている、あの、本物です! これを見るだけで、来る価値があります。その後も、ナポレオンが持ち帰ろうとして胸に穴をあけてしまったラムセス2世像、ルクソール神殿を築いたアメンホテプ3世像、ゲイヤーアンダーソンの猫と続きます。…ここまでですでに疲れるほど感動してしまいます。次の中東ゾーンでも人面有翼牡牛像に迎えられ、ギリシャゾーンではパルテノン神殿の破風彫刻、ミイラや古代ローマ文明、古代アジアの展示品等々…。素晴らしい展示品が次々現れ、これが本当に、美術的にも歴史的にも
貴重で価値のあるものだという感覚を忘れてしまうぐらいです。ちなみに、イースター島のモアイ像もあります。そうそうインディージョーンズに出てきたクリスタルスカルは、モアイと同じ南米ゾーンの片隅、少し暗がりのところにあり、見過ごしてしまいそうでした。他にも葛飾北斎の神奈川沖浪裏(通称Big Wave)も所蔵されていますが、特別展の時にしか、お目にかかれません。
ここにはおよそ、700 万点もの所蔵品があるそうですが、常時展示されているのは、そのわずか2%ほどの15 万点だそうです。私はすでに4回行きましたが、全く飽きないどころか、全部見るためには、あと何回行かなくてはいけないだろう?と、楽しみにしています。とにかく素晴らしいところです! ここは、見どころの多いロンドンでも、おすすめの場所ですよ! ちなみに、大英博物館もナショナルギャラリーも含め、イギリスでは、博物館・美術館は、基本的にどこも無料だし、写真撮影もOKです。さすが大英帝国、太っ腹ですね!
Hello! from LONDON
五味 公人