ロンドン便りがとどきました
- 公開日
- 2022/07/11
- 更新日
- 2022/07/11
学校日記
夏休みまであと1週間となりました。ロンドンからのお便りが届きました。今回の話題は何かな?日本とイギリスとの違いに驚くことがいっぱいです。
ここからも→ロンドン便り3号
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皆さんお元気ですか? 安倍元首相の事件はBBC でもトップニュースでした。すぐに、日本人社会にも衝撃が走りました。日本人学校の職員室でも、皆が朝からその話をしていました。英国民も、少なからずショックを受けています。あの安全な日本で起きたことが、信じられないのです。いくら意見の違いなどがあっても、暴力はいけません。ましてや命を奪うことは絶対いけません。今回のことを機に、改めて世界の人々が認識してくれることを願います。謹んでご冥福をお祈りします。
先週のもう一つの大きなニュースとして、イギリスのジョンソン首相の辞任があります。こちらは現地では、「やっと辞めるのか」という反応です。ただ、ウクライナに対して、どこの国の首脳より強く支持をしてきたジョンソン首相ですので、今後、対ロシアということで、各国の足並みがそろうのかどうかという心配もされています。早く戦争が終わるのを祈るばかりです。
さて、ロンドン日本人学校は、7月9日(土)に、第45 回運動会を行いました。場所は校庭ではなく、プロラグビーの強豪チームのホームスタジアムで行いました。実はここで行うのは、コロナ前からの定番なのですが、初めて入った時には、その素晴らしさに胸が躍りました。ふかふかの人工芝のグランドに色鮮やかなシートが並ぶスタンド、広い広いスタジアム。そんなところで運動会ができる喜びを、児童生徒より先に、下見の時に感じました。
ロンドン日本人学校は小中一貫校ですので、9学年、300 名の児童生徒が一堂に会し、プログラムを進めていくのですが、目玉は、何といっても紅白に分かれての応援合戦。この日までに中3生を中心に何度も応援歌やコールの練習を重ね、紅組・白組とも、スタジアムに響き渡る勢いのある大きな声で演じ切りました。鳥肌が立ちました!
もう一つの目玉は、全校種目の「大玉送り」です。小1児童より背の高い玉ですので、転がってきた大きな玉を中3生が列の上に乗せ、全員の頭の上を転がしていきます。どうしたらミスなく速く運べるのか、それを小学校低学年の子に教える中学生の姿は、見ていてほほえましかったです。
紅白対抗リレーも同じで、小1〜中3までがバトンをつなぎます。これまた大きな子が小さな子の世話をし、バトンパスのコツや作戦を伝える様子は、思わず目じりが下がってしまいました。小中一貫校ですので、こういった大きな行事の際には、大きな子たちは小さな子たちのことを思いやり、よき手本となろうと考えます。下手なことはできません。そうやって、年長者としての自覚と、自らの行動を律する姿勢が育まれていきます。また、小さな子たちは、年長者をよきロールモデルとし、自分もそういう存在になりたいと考えます。だから「お兄さん、お姉さんの後ろについてきてね。」と言って並べる時は、どちらもとてもいい顔をしています。小中一貫校のよさですね。その他の種目は、日本の運動会と全く変わらず、「徒競走」「綱引き」「玉入れ」などが行われます。得点種目になると、応援団を中心に「がんばれ〜」と、学年関係なく応援をします。日本と違うのは、この日の最高気温が25度で、日なたでも湿度がなくて過ごしやすかったことでしょう。だから式の最中に気分の悪くなった子は、全くいませんでした。それともう一つ、来賓・保護者も含め、全員ノーマスクでした。完全に「with コロナ」です。