東小日記

五味先生ロンドン便りがとどきました。

公開日
2022/06/06
更新日
2022/06/06

学校日記

 今日は朝から雨。イギリス ロンドンもよく雨が降るようですが、今日はどうかなぁ。
 五味先生ロンドン便りがとどきました。
ここからも→ロンドン便りNo.2

☆☆☆☆☆

 皆さんお元気ですか? ロンドンは相変わらずコロナの患者が減っていませんが、全く人々は気にせず、マスクをしている人は、ほとんどいません。そして新たに「サル痘」という病気がはやりだしたようです。高熱が出て全身に赤い発疹ができる病気で、動物経由だそうです。ロンドン日本人学校でも早速、保護者あてに注意喚起のメールを出しました。ロンドンではリスをよく見かけますが、かわいいからといって触ると、サル痘になる可能性があるからです。私も家の周りでリスを見ると、触りはしませんが、かわいらしさにジッと見いってしまいます…。
さて、日本でも生中継していたようですが、エリザベス女王陛下が、在位70 年を迎え、この週末は、土日も含め、イギリスは4連休でした。Platinum Jubilee(在位70 年記念)の催しが至る所で開かれ、国中で国旗を掲げて、女王陛下をお祝いしています。愛されているのですね。
 この4連休の一日、私は、ロンドンから車で2時間のところにある「ストーンヘンジ」に行ってきました。有名な植物園「キューガーデン」の横を過ぎて、いよいよサウザンプトン方面に向かうM3 という高速道路に入り、ひたすら南西に走って行きました。イギリスでは、高速道路はどこも無料で、速度制限は70 マイル(約112km/h)です。こちらへ来てから、そんなスピードを出したことがなかったので、慎重に運転をしましたが、一人きりで、しかもずっと真っすぐで、高低差もない高速道路を走っていて、少し退屈してしまいました。
途中からA303 という一般道と高速道路の間のような道を走りましたが、地形に沿って地平線の果てまで農園が広がり、電柱や電線、建物は一切なしという、まるで北海道かどこかの大平原のような風景がずっと続きました。
そこを進むこと1時間、坂道を上りきると目の前に突然ストーンヘンジが見えました!
周りに何もないので全体が見えたのですが、想像よりずっとずっと大きかったです。もっと近くで見てみたいと思い、駐車場に向かい、ビジターセンターでチケットを買いました。すると、見学料とストーンヘンジまでのシャトルバス代、ミュージアムの見学料を含め£28(約4,500 円)もしました。しかし、少し高いのですが、世界遺産の保護のためだ、と考え直しました。
 近くまで行って改めて思ったのは、本当に一つ一つの石柱が大きいということでした。こんな巨石を、だれが何のために置いたのだろう。不思議な気分で遺跡の周りを1周しました。遺跡の周りには、たくさんの人がのんびり過ごしていましたが、実にいろいろな人種の人がくつろいでいました。ここにもイギリスの多様性と包容力を感じます。
 その日は、イギリスにしてはまれな、素晴らしい天気の一日だったので、青い空と白い雲が、緑の草原に立つ灰色の巨石を引き立たせていました。本当に絵になる景色でした。今回私は「教科書で見た場所についに来たんだ」という感動を覚えました。「百聞は一見に如かず」ですね。ここは、イギリスの中でもおすすめの場所です。