ちょっといい話
- 公開日
- 2022/05/17
- 更新日
- 2022/05/17
お知らせ
ずっと並んで歩こうよ
私は交通事故に遭って左半身に少し麻痺が残り、日常生活に困るほどではないけど、歩くとおかしいのがばれる。付き合い始めの頃、それを気にして一歩下がるように歩いていた私に彼は気がついて、手をつないで一緒に並んで歩いてくれた。
家に帰ってから訳を聞かれて、「○君に恥ずかしい思いをさせたくなかったから」って言ったら、「どうしてそんな考え方をするんだ」と怒られた。私は、「大好きだった○君と付き合えてるだけで幸せだから。私と付き合うことで、○君に少しでも嫌な思いをさせたくないから」と言った。すると彼は、泣きながら私の両手を持って、目の中を覗き込むようにして諭してくれた。「俺は、お前と付き合ってあげてるわけじゃない。俺がお前を好きで一緒にいたい、付き合いたいと思ったから付き合ってるんだ。お前の体のことなんか、ずっと前から知ってたけど、一緒に歩いて恥ずかしいなんて1回だって思った事はないよ。お前がそんな風に考えてるのが、俺は悲しい。俺に気を使わないで。自分の事を恥じないで。もっと自信をもって胸を張ってほしい。ずっと並んで歩こうよ。お前は俺の自慢の彼女なんだから」と……。
私のことをここまで思ってくれる人には絶対会えないと思う。すごく嬉しくて、涙が止まらなかった。今は、どこに行くときも並んで歩いています。